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2007年12月28日

マッキントッシュ C22

2007年12月28日(木)
 かつて、マニアの人気を二分したプリアンプ、マッキントッシュC22とマランツ#7。画像はマッキントッシュC22オリジナルです。製造は1962年ごろでしょうか。シリアルナンバー45A××。Made in USA 117V仕様のヴィンテージです。お借りしたもので、とてもとても私B級が購入できるものではありません。外観は割とコンパクトなものですが、この存在感は何なのでしょうか。

 音色は、現代のレンジの広いさわやか系のアンプとは対極をなすものでしょう。レンジは広くはありません。どちらかというと中音域を中心にまろやかな音色です。しかし、低音は非常に力強く、スネアドラムや高域のハイハットのはっとするような表現力には、ただ者ではない何かを感じさせます。外観も、60年代を感じさせるレトロなものでありながら、これが逆に斬新さを感じさせるあたりは本物の魅力なのでしょう。

 仕事でオーディオに携わってきた方や、永年のマニアの方が、こぞってレコード&真空管アンプに回帰されています。さわやかな音、耳あたりの良い音は、慣れてしまうと感激がなくなってしまいがちです。レコードにしろ真空管アンプにしろ、奥行き感のある音、情報量の多い音といった言い方がされますが、これに加えて時折、はっとする表現、ぞくっとする感覚が感じられ、その刺激を味わいたいがために聴いていると言ってもよいと思います。

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2007年12月19日

サウンドオブジャズ 菅原正二

2007年12月19日(水)
 ジムランと聞いてぴんと来る方はかなりの年季の入った方でしょう。西のタンノイ、東のJBLという感じですが、このJBL(ジムラン=創始者ジェームス・B・ランシング)を30数年間にわたって探求し続けてきた菅原正二氏の熱い思いが、下の本にぎっしりと詰まっています。文庫による再販なのですが、著者は、その道の方ならずとも有名なジャズ喫茶「ベイシー」の店主なのです。この方、ただのオーディオ好きなジャズ喫茶のマスターだと思っていたら、自らドラマーやバンマスを経て、カウント・ベイシー、マイルス・デイビスらとも交流があり、レコード会社やオーディオ編集者との親交もあり、加えて稀代のオーディオマニアであるとんでもない人だということを初めて知りました。

 「心地よい音」などということは軟弱だと切り捨て、「カツーン」とくるシンバル、「静寂を切り裂いて飛び出すアルトサックス」、「大音量を朗々と鳴らす」ための試行錯誤の数々、JBLで極めた「ベイシー」の遍歴の止まるところを知らない探求心に息をつくヒマもないほど引き込まれてあっという間に読み終えてしまいました。

 「うるさい音を朗々と鳴らす」という言葉には目からウロコの思いがします。安易な妥協は一切せず、「本物の音」を求め続けようとする熱意には圧倒されます。せめてその百分の一でも、熱い思いを持ってオーディオに接したいと思いました。オーディオ好きの万人にお薦めできる本です。

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2007年12月10日

マランツ CD650

2007年12月10日(月)
 手軽に楽しむ音源としてCDプレーヤーは都合がよいものです。レコードをかけ替えている間のつなぎに鳴らすこともできます。以前は98年製のマランツCD-16Dという中級機を使っていましたが、これを手放してからは電池駆動の92年製SONYディスクマンをCDPにしていました。音質は意外にも良くCDPとして特に不満はありませんでした。ただ、据え置き使用としては使い勝手が悪いので、安くて良い中古品があれば入手したいと思っていたところ、マランツCD650を格安で発見しました。

 86年製(定価79,800円)というかなり古い機種なので、現役で使っている方はほとんどいないと思います。CD650は、ベルギーフィリップス製のスイングアーム式ピックアップを装備したCDM-2というメカニズムを使用していて、これがアナログ的な音質であると今でも語り継がれています。似た傾向の91年製のCD-72やCD-72a、89年製のCD80は今でも結構な価格で取引されています。CD650のボディー右のポケットには10キーが内蔵されています。詳細は省きますが、左右にオプションのサイドウッドが付いて見た目もいいものです。
 
 CDをかけてみると、音質はかつてのマランツらしい中高域が分厚く滑らかで独特のつやのあるものでした。当然のことながらCD-16Dには及びませんし、数値データでは最新の入門クラスより劣るかも知れませんが、線が太めで力強さもあり、データからでは分からない音の良さがあります。当時の物としては珍しく、CD-Rも問題なく再生できました。1万円以下で買えるなら音楽を楽しむには十分に価値のあるものです。ただ、他にも評判のいいヤマハCDX-993やビクターXL-Z701などもありますので、必ずしもCD650をお薦めするものではありません。
 
 CDを聴いたあと再びレコードをかけてみると、CD650のような色の濃さは薄れ、chセパレーションもかなり悪くなるけれど、CDよりはるかに自然で奥行き感の感じられる音色で、やはりレコードの方に魅力を感じました。もしかすると、アナログ的であると特に評判の高いLINNのCDPならレコードを超える音楽が聴けるかも知れませんが、LINN CLASSIK MUSICは30万円します。かたやウチのレコードプレーヤー・カートリッジは定価ベースで9万円余り。コストパフォーマンスの差は明らかです。

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posted by キラリ at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | CDプレーヤー

2007年12月04日

10年後も定番

2007年12月4日(火)
 レコード芸術12月号を買いに行ったところ、何処も売り切れで、たまたま「いい音を選ぶ 2」を見つけたので買ってきました。「10年後も定番」というのはその副題です。内容は、「管球王国」誌や「analog」誌と似たようなものですが、両者がマニア向けであるのに比べて、こちらは初心者を多分に意識した内容になっています。発行元が共同通信社ですので、あまり専門的な記事はありませんし、記事を書いた人は本当にアナログ盤を聴いているのだろうかと思われるような記述もありますが、「音盤に魅せられた男たち」や「アナログレコード」関連のいくつかの記事など、総じて結構楽しめました。

 オーディオブームが去ってもう10年にもなり、国内のオーディオメーカーのほとんどはオーディオから撤退してしまいました。この間、ブームにとらわれない本来のファンは、海外市場、特に中国で次々と生産される比較的安価な管球アンプに目を見張り、国内では中小メーカーの管球アンプキットも人気を博し、オークションを初めとする中古市場で昔はとても手の届かなかった高級機が中古で安価に購入できるようになり、かえって自分にとって本当に楽しめるオーディオとは何かを冷静に考えるようになりました。限られた選択肢の中で、各々がかつての自分の夢を実現させてきたのだと思います。このような中で、前出の「管球王国」誌などは、メーカーの提灯記事ではなく本音を語り、マニアの心を引き留め、ときに道標になって来たんだなあと思いました。

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posted by キラリ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アラカルト



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